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実例から学ぶ税務の核心〈第48回〉令和2年分の年末調整の留意事項等

2020.10.12

事務所からのお知らせ熊本職員コラム

週刊税務通信 No.3625 令和2年10月12日号に、熊本本部所長・岡野の記事が掲載されました。
実例から学ぶ税務の核心
~ひたむきな税理士たちの研鑽会~
<第48回>
令和2年分の年末調整の留意事項等
大阪勉強会グループ
濱田康宏
岡野訓
内藤忠大
白井一馬
村木慎吾
年末調整の準備に取りかかる時期となった。令和2年は,平成30年度改正による給与所得控除,所得金額調整控除及び基礎控除の変更が適用され,また,令和2年度改正によりひとり親控除が創設され,寡婦控除も見直しされた。また,国税庁から年調ソフトが配布されるなど,例年とは変わった部分も多い。
今回は,これらの変更点について,年末調整で留意すべき事項を確認することとする。
1 令和2年分の年末調整
【令和2年度の年末調整の留意点】
・給与所得控除額が10万円引き下げられる
・給与所得控除額の上限が引き下げられる
・年収850万円以上の子育て世帯等は所得金額調整控除の適用がある
・ひとり親控除の創設と寡婦控除の改正
・基礎控除に所得制限が導入される
1)給与所得控除額の引下げ
内藤)  平成30年度税制改正により,令和2年分の所得税から,給与所得控除額が一律10万円引き下げられ,その最低額が65万円から55万円になります。また,給与所得控除額の計算対象となる収入金額が1,000万円から850万円に引き下げられ,控除額にして15万円引き下げられます。結果として,給与所得控除額の最大額が195万円に引き下げられます
(以下略)

(熊本本部スタッフ)